どんさんの日記

ちょっと昔の話からリアルタイムな話まで各種雑多な事をつらつら書いています

どんな人?

そもそも…どんな人が乗るの?

そこから始めますかw

私が乗務していた時にどんな所に良く居たか?

これから話しましょう。

 

もう20年以上前になりますか…初めてタクシードライバーとして働き始めたのは東京の中堅どころのタクシー会社でした。当時はワゴンタクシーなるタクシーがありまして、流し営業不可、予約営業は事前予約のみ、乗り場も都内5ヵ所のみ、その乗り場でしか営業出来ない、そんな車でデビューしたわけです。

乗り場は羽田空港、TCAT、東京駅八重洲口、上野駅正面口、ホテルニューオータニの5ヵ所だけ。流し営業は出来ませんから出庫したらどこかの乗り場に向かわないといけません。その中で私は羽田空港に行っていました。

まだ羽田空港に国内線と中華航空しか飛んでない時代ですから…ずいぶん昔の話ですね(笑)それでも海外のツーリストの方もいらっしゃいましたし(当時の中華航空はハワイ~羽田~台北の路線を持っていた)当然、日本人のお客様も国内線国際線共に沢山乗られてました。

さて…このワゴンタクシーは何が利点かと言うと、車種がいわゆるステーションワゴンなんです。荷物が沢山積めるのが利点なので海外帰りや長期旅行の帰りなどにはうってつけの車でした。皆さん色々買い込んで帰ってきますからねw

荷物を満載にしてお客様共々ご自宅やホテルまでお送りする仕事が殆どでしたが、数度変わったモノを乗せた事があります。予約仕事だったのですが…会社も品物を聞いておらずとりあえず行けとの配車wとある企業さんに着けると担当者の方が出てきて地下の駐車場に入ってください、との事。

駐車場に入り指示された場所に停めるとそこには丁寧に白い布で包まれた平べったい物体が。高さはあまりなく、大きさも1m四方くらいのモノです。これを数個、時には10個以上積み、行き先は大概地方自治体の庁舎でした。

到着するとこれをおろして庁舎の中に持って行くのですが、帰りはその布だけの時もあればそのまままた全部積んで帰る事もあってよくわからなかったのですが…とある車中で教えてもらったんです。

「これは立体模型なんですよ。これは中身は絶対に見せられないんですw」

たまに地方の市役所なんかに行くとその土地の市街地や新都市開発の立体模型とかありますよね、あれだったんです。彼ら曰く、これの出来不出来で契約が取れたり取れなかったりするくらい重要なんだそうで…

今でもたまに市役所のロビーなんかでこれを見つけると、この頃の事を思い出します(笑)